明治神宮外苑
聖徳記念絵画館って、知ってますでしょうか。
おそらく多くの方が目にしたことがあると思います。
東京で秋を感じる、いちょう並木の先にみえる、あの建物です。
私も幼稚園の頃から、随分ここらに通っていたのですが、実際に内部を見学したことはありませんでした。
明治神宮外苑のシンボルともいえる絵画館に入ると、明治天皇、昭憲皇太后お二方の歴史を描いた壁画80枚が展示されています。
当時の一流画家による優れた作品だそうですが、横山大観や下村観山などには断られたそうです。
「こういう物をこういう画風で描いてほしい、と強い要請があったためではないか。アーティストは、自分の描きたいものを描きたいでしょうからね」とは、こちらでお仕事されている方のお言葉。
いろいろとお話を伺うことが出来ました。
なかでも大正15年(1926年)に建てられたこちらの建物が、東京大空襲の時に被害を受けずに済んだことには驚きました。
設計者は、東京駅を建築した辰野金吾の弟子である、小林正紹氏。
パリにあるルーブル美術館やヴェルサイユ宮殿まで視察し、
参考にしたそうです。
重要文化財にも指定されています。
タイムスリップできる空間でした。