フィンランド画家 Helene schjerfbeck ヘレン・シャルフベック
上野にある東京芸術大学大学美術館にて開催中のフィンランドを生きた女性画家「ヘレン・シャルフベック~魂のまなざし~」へ。
シャルフベックは、1862年7月にヘルシンキに誕生、77年からアドルフ・フォン・ベッカーの画塾に学び、初めてパリのサロンに参加したのは1883年・・・と、経歴を見ても、なんだかぼんやりしてしまうのですけれど。
なにはともあれ、作品へ。キャプションを見ていて、シャルフベックが、ホイッスラーから影響を受けたことを知り、この出会い、素晴らしいものだったのでは・・と、思いました。構図や色使いが本当に興味深く、黄色って、色として難しい色だ、と感じるところに、難なく塗っており、赤など、使い方の感性に驚いてしまうこと多々。
でもひとつ、エル・グレコの影響は、意外でした。シャルフベックとエルグレコ?
あまり、しっくりこなかったのですが、どうなのでしょう。
彼女の存在が、私の中でムクムク育ってきていて、関連する書籍、画集も相当な数でているようなので、いくらか読んでみたいと思います。
相当、研究されているのかしら。
展示は、7月26日まで開催中。
優しさやあたたかさ、冷たさ、様々な感情が渦巻く絵を見終わった後なのですが、まったく、疲労を感じませんでした(自画像があるのに!)むしろ、なぜだかほっとする、類い稀な作家、と多くの方が思うのではないでしょうか。
人に勧めたくなる展覧会、会期中に、もう一度か二度か訪れたいな。