今週のDVD
・「Vincere 愛の勝利を ムッソリーニを愛した女」マルコ・ベロッキオ
・「Hard Eight ハード エイト」ポール・トーマス・アンダーソン
「ハードエイト」は、ポール・トーマス・アンダーソンの1996年アメリカ合衆国デビュー作。
ジョン(ジョン・クリストファー・ライリー)がシドニー(フィリップ・ベイカー・ホール)に公衆電話をかけるシーン、温かみがあって、好き。間の取り方、話し方。しかもそのシーンのクレメンタイン(ジョンのパートナー)が電話をかけるジョンを車の中で待っているのだけど、そのありふれた ”待っている女の子” を、自然にシーンにはさめるって、うまいなぁ、と思う。この女性、グウィネス・ケイト・パルトローが演じている。それを知ったのは、映画を観終わってから。だって今は洗練されたお洒落なセレブという感じなので、別の人のよう。
※ハードエイト(Hard Eigth)は、クラップスにおける「サイコロの4のゾロ目」の意味。
(クラップス (Craps) とは、2個のサイコロの出目を競うゲームの一つ)
DVDには、本編ではカットされているシーン「キス」が収録されていて、ここでもジョンがベッドにこしかけて、電話をかけている。きちんと時間が流れていて、この方、電話をかけるのがうまいの?一人芝居がうまいの? ウム。
「インヒアレントヴァイス」(トマス・ピンチョン「LAヴァイス」原作)「マグノリア」「ブギーナイツ」は、面白く観れたけど、「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」は少し苦手。
最近は、レディオヘッドの新作『Daydream』のミュージックビデオを手掛け、公開されている。トム・ヨークがひたすら歩き回っているよ。
「パンチドランクラブ」「ザ・マスター」まだなんだ、そうえば。
PTA(ピーティエーじゃない。ポールトーマスアンダーソンだよ。)の作品、どれが一番、好きですか。