今週のDVD

・コーエン兄弟「ブラッドシンプル」「ディボース・ショウ」

・エドワード・ヤン「恐怖分子」デジタルリマスター版

・リチャード・リンクレイター「テープ」

四作品の中の「恐怖分子」は、映画館イメージフォーラムで見たことがあったけど、気になって、もう一度。でもやっぱり映画館で観る作品かもしれない。

「テープ」は、評価が分かれる作品かと、私は好き。リンクレイターの作品の中で「ビフォア・ミッドナイト」がダントツだけど、というのも、もうジュリーデルピ―が素敵、そして最後のシーン、あの台詞、観たら、皆そう思うでしょう。飛行機に乗り遅れたい、飛行機なんてどうでもいい、このまま彼女といたい、と。

あ、「テープ」に戻ります。

この作品は、スティーブン・ベルバーの戯曲「テープ」を映画化したもの。デジタル映像で製作した作品で、監督のリンクレイターも、出演者のイーサンホーク(イーサンホークが企画、監督に持ち込み、なんだって、わぉ)も、デジタル映像を使った映画に関して、ポジティブな意見をもっている点が興味深かった。「デジタル映像を使った映画作りの長所は、普通のフィルムで撮る時のような製作面のわずらわしさがなく、俳優の演技に集中できることだと思う。まさにアクターのためのショーが実現する。流動的な部分も気に入っている。まるでデイヴィッド・ホックニーのフォト・モンタージュみたいな感覚だよ。あらゆる人物のいろいろな視点から、ひとつのことを見ることができるんだ」

 モーテルの一室という限定された場所で展開する物語に、SONY-PD-100 PALによる撮影とMac Final Cut Pro での100%の編集。

一室で、三人の登場人物だけで、言葉で、飽きることなく、みせてくれる。三人の役者の存在感といい、台詞、間の取り方、いろいろ気になる点が沢山。

さて、来週は何を借りようかな。